夢のささやき

私には恋をするとその恋がまさに純然にそうであると確信できる、一つの出来事が起こる。
それはその人の夢を見るということである。
これはもはや通過儀礼ともいえるものだ。これまで好きになってきた男の子はすべて夢に見ていた。
あるときはすべてが無言であったり、あるときはまるで付き合っているかのような振る舞いの時もあった。
そのすべてが砂糖菓子のように甘く、目が覚めると例外になく好きという気持ちでいっぱいになり、すべてに対し穏やかな気分になれた。

そういった予感はあった。知れば知るほどその人に引かれていくのがわかった。
今日は夢であえるだろうか。どんな夢だろうか。想像を枕にし、理想を体に包む。
明日はきっと穏やかになれるだろう。